[メイン] ギン・スネイク : x5 3d6 #1 (3D6) > 9[1,4,4] > 9 #2 (3D6) > 13[4,6,3] > 13 #3 (3D6) > 10[3,1,6] > 10 #4 (3D6) > 10[3,2,5] > 10 #5 (3D6) > 14[6,5,3] > 14
[メイン] ワカッタワカッタワカッタ : x5 3d6 #1 (3D6) > 9[2,5,2] > 9 #2 (3D6) > 10[6,2,2] > 10 #3 (3D6) > 7[1,4,2] > 7 #4 (3D6) > 14[6,3,5] > 14 #5 (3D6) > 10[1,4,5] > 10
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) :
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) :
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) :
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 「ホタル祭」、それは毎年この夏に開催される、めっちゃ楽しい夏祭り!
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : いやー、この時期になると、綺麗なホタルがよーく見えるんだなーこれが!
[メイン]
銭形 次子(ぜにがた つぎこ) :
というわけであたしは、いつもは警察のお仕事してるんだけど
今回に限っては、有給休暇を取って、ね!
それで!この町に住んでる、ちょっとした友人達とこの祭りに来てるわけだけど
[メイン]
銭形 次子(ぜにがた つぎこ) :
「いやーもうすぐ始まるな!めっちゃ楽しみじゃねー?」
にひひ!と笑い、頭の後ろに腕を回しながら
楽しそうに神社の近くを歩く、緑のショートヘアの、長身の女。
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 時刻は夕方、茜色の空が町を包み込んでいる。
[メイン]
宝月茜 :
「そうですね! ね、銭形さんはもうなにを食べ倒すか決めました!?
あたしはやっぱり、科学的にかき氷適って思っているんですけどね!」
[メイン]
宝月茜 :
学生服の上に白衣を纏った、独特な服装の少女。
名前は空の色と同じ、茜。
[メイン]
銭形 次子(ぜにがた つぎこ) :
「あ!いいねーかき氷!あたしも頭がキンキンに痛くなるくらい!
ガッツガツ食いたいねー!」
あはは!と人懐っこい笑いを。
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 「……ん?そういえば茜」
[メイン] 宝月茜 : 「?」
[メイン]
銭形 次子(ぜにがた つぎこ) :
「かき氷と言えば、ブルーハワイ味って、あるじゃん?
……ブルーハワイ味って、アレって……何?」
[メイン] 宝月茜 : 「うーん……?」
[メイン]
宝月茜 :
「気にしたことがありませんでしたが、あえて言うなら……ブルーハワイ味ですかね?」
答えになってない。
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 「哲学的だなぁ……茜の言うことだから、深い意味があったり?」
[メイン]
銭形 次子(ぜにがた つぎこ) :
次子は、警察の職に就いているが
主に、体力面で大きく貢献しているということもあり
学術的であったり、或いは雑学知識に関しては、あまり詳しくない。
[メイン] 宝月茜 : 「おいしいし、冷たい……なんか、もう。《ブルーハワイ》って感じですし?」
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 「ハワイを連想する……的な!?」
[メイン]
宝月茜 :
「的なー!」
通じた。
[メイン]
銭形 次子(ぜにがた つぎこ) :
ちょっと待てよ、でもやっぱブルーってなんだよブルーって。
ハワイの色って、ブルー?……いや!言われてみれば
確かに海の色はブルーだし、そこからハワイが連想されても……。
[メイン]
銭形 次子(ぜにがた つぎこ) :
なんかいい感じに意思疎通ができた二人であったが。
ふと、近所に住むおばちゃんからこんな話を聞いた。
[メイン]
銭形 次子(ぜにがた つぎこ) :
「……そういえば話変わるけど、今度この町でやるお祭りって
ホタル祭りって言うじゃん?」
もちろんこれは、自分達は当然のように知っている事であり。
[メイン] 宝月茜 : ん、と頷く。
[メイン]
銭形 次子(ぜにがた つぎこ) :
「あたし達が生まれる前は、ホタルでいっぱいだったらしいんだよねー
なんか、そーなるとさー……勿体ない!……っていう感じ、しない?」
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 次子は常にこうして、なんとなくだったり、直感だったりで思うことが生まれる。
[メイン]
宝月茜 :
「へ~……!なるほど、お祭りの名前にはそういう意味が……
う~ん、確かにそれは勿体ないですね~……」
眼鏡をクイっと。
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : こくりと頷く。
[メイン]
銭形 次子(ぜにがた つぎこ) :
「昔の人は見れてたのに、今のあたし達は見れてないとか!
こう……勿体ない!」
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : ボキャブラリーに欠けている警察であった。
[メイン]
宝月茜 :
「でも、ほら。今は代わりに電気の光が見れますよ」
灯りつつある街灯を指さして。
[メイン] 宝月茜 : お相子……ですね。
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 「出た、茜の科学的なやつ!」
[メイン]
銭形 次子(ぜにがた つぎこ) :
「そーゆーのじゃなくて、ほら……なんて言えばいいんだろう……
……お願い!伝わってくれー!」
[メイン]
銭形 次子(ぜにがた つぎこ) :
茜に慣れ慣れしく、肩を組み、意思疎通を図る。
いわゆる、ダル絡みだ。
[メイン]
宝月茜 :
「まあ、蛍の光と電気の光は確かに違うもので……おおっと」
ちょっとバランスを崩して。
[メイン]
銭形 次子(ぜにがた つぎこ) :
「そうそう!光によっても違いあるみたいな……
……ん?あたしの言いたいことって、そういうことか……?」
ハテナマークが浮かんでいると、夕焼け空の下、もう1つの光が二人を照らす。
[メイン]
銭形 次子(ぜにがた つぎこ) :
体勢を崩す茜に、おぉーっと!ごめんごめん!と詫びを入れつつ
近づく一台の車に、ん?と反応し。
[メイン]
宝月茜 :
「ん? あれ──珍しいですね。こんなところにお高そうな車が……」
銭形さんの様子に、道路の向こうに目を向けると、ちょっとこの辺には不釣り合いな車だ。
[メイン] ロジャー・スミス : 黒い車の扉が開く
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 「……いんや、あの車は」
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : ニヤリと笑い。
[メイン] ロジャー・スミス : 「久しぶりだな次子」
[メイン] 宝月茜 : 「!」
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 人懐っこい笑顔で、黒塗りの車から降りる一人の男性に、大きく手を振る。
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 「久しぶりロジャー!!めっちゃ懐かしい~~!!」
[メイン]
銭形 次子(ぜにがた つぎこ) :
「いやー、多忙そうだから来てくれないかなーって思ったけど
まさか来てくれるだなんてねー!めっちゃありがたいよ!」
[メイン]
ロジャー・スミス :
「ハハハ、まあ偶にはな」
たまたま仕事が無かっただけとも言うが
[メイン] 宝月茜 : 「あっ、ロジャーさん! なるほど、ロジャーさんだったら納得……って、あたしの知らないところでそんな連絡を取ってたんですか!」
[メイン]
銭形 次子(ぜにがた つぎこ) :
「へへへー!それでも招待受けてくれて、ありがと!
それに、そうそう!たまーにはのんびりとした日も、ね!
……ん?あー、あはは!めんごめんごー!そういうつもりじゃなくてー」
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : たはは、と笑いながら。
[メイン]
銭形 次子(ぜにがた つぎこ) :
「よぉーし!これで役者は揃ったなー!
んじゃ……昔懐かしい、この町巡りとしゃれこもうじゃないのさー!」
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : あははー!と明るく、能天気な笑顔で笑う。
[メイン] 宝月茜 : むう……。と唸りつつも、ひとまずは切り替える。
[メイン] ロジャー・スミス : 「本当に懐かしいな…ここに訪れたのは何年前だったか…」
[メイン]
銭形 次子(ぜにがた つぎこ) :
「んーーー……何年振りだったっけなぁ……あたしも覚えてないや!」
次子は、細かいことはあまり深く考えない、覚えてない性格で。
[メイン] 宝月茜 : 「……ともかく、楽しまなきゃ損ですね! レッツゴー!」
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : っしゃー!と茜の声に、拳を天高く突き上げると……。
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : ……その天が、曇り空になっていた。
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : そして、ゴロゴロ……と、雷鳴が。
[メイン] 宝月茜 : ぽつぽつ、と肩に当たる感触。
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 「……げっ、まじで……!?」
[メイン]
宝月茜 :
「雨!」
頬に手を当てる。
[メイン]
銭形 次子(ぜにがた つぎこ) :
「なんで!?(^^)なんで!?(^^)
せっかくイイ感じの雰囲気だったのにー!」
[メイン]
宝月茜 :
「しかも、夕立ですよ!勢いがどんどん強くなってます……科学的に!!」
このままだと、すぐに雨は土砂降りになるだろう。
[メイン]
ロジャー・スミス :
「急に降ってきたな…ホタル祭の会場には車で向かうか」
そういうとパワースライドで後部座席を開ける
[メイン]
銭形 次子(ぜにがた つぎこ) :
「マジで……!?茜の科学的な予測は、よく当たるからなぁ~……
困った、どうしよう…… ん!ありがとロジャー!」
[メイン] 宝月茜 : 「た、助かります!」
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : そしてロジャーの乗って来た車の後部座席に乗ろうとするも。
[メイン]
銭形 次子(ぜにがた つぎこ) :
「………んー、ロジャー、なんかさ、こういうの、懐かしくない?」
ニッ、バックミラー越しに、ロジャーへと笑う。
[メイン]
銭形 次子(ぜにがた つぎこ) :
「あたしがガキん頃はよく……にわか雨の時さ
あの神社に、雨宿りとかしてたんだよなー」
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 懐かしむように、奥にある神社を見やりながら。
[メイン] ロジャー・スミス : 「ああ、あの神社…」
[メイン] 宝月茜 : あの、早く乗ってくれないと濡れるんですけど!?って感じで銭形さんの背後に立ってる。
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : まーまー!と、へらへらしながら茜にも笑い。
[メイン] ロジャー・スミス : 「どの道雨の中お祭りに行くのもな…久々に寄っていくか?」
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 「ヒュ~ッ!そうこなくちゃ!」
[メイン]
宝月茜 :
「!?」
ロジャーさんまでノってしまった。
[メイン] 宝月茜 : ……まあ、考えてみれば。古いお寺の指紋なんて、レア物が手に入るかも……。
[メイン]
ロジャー・スミス :
いつもならそんな選択肢はまず取らない、が…
何故だろうな、それほど退屈だったのか
[メイン] ロジャー・スミス : あるいは…柄にもなく懐かしんでいるからか
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : そんなこんなで3人は、童心に返り(※茜はまだ学生)……。
[メイン]
銭形 次子(ぜにがた つぎこ) :
神社へと雨宿りしに行くことに。
本堂の中で、雨が降り止むのを待っていた。
[メイン]
銭形 次子(ぜにがた つぎこ) :
空からなる雷鳴と、雨の音が、どこか心地良くも感じ。
……どこか、不穏な気配も、何故か感じつつ。
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : ほんの少しすると、夕立ちは過ぎ去っていった。
[メイン] 宝月茜 : 「……雨音、小さくなってきましたね……」
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 「梅雨はもう過ぎたはずなんだけどなー?」
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : こういうにわか雨、あるもんなんだなー。なんて言いながら、空を見上げる。
[メイン]
銭形 次子(ぜにがた つぎこ) :
「……まっ!でもこうやって、神社で雨宿りだなんて
大人になってからはそうそうやれないものだし
なんかあたし、楽しかったかもー!」
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : あはは!と2人へと笑う。
[メイン] ロジャー・スミス : 「…そうだな」
[メイン] ロジャー・スミス : フッっと微笑み返す
[メイン]
宝月茜 :
「ですね!」
結局二人がいるので指紋は取れなかったけど、神社だけで楽しかった。
[メイン] 宝月茜 : 「……ところで、お祭りはどうなったんでしょうか。さっきの雨で中止になったりとか……」
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 「げっ!?それはやだな!?」
[メイン] ロジャー・スミス : 「流石にこれぐらいで中止は無いだろう…雨も止んできたからそろそろ行くか」
[メイン]
銭形 次子(ぜにがた つぎこ) :
「そうだといいなー!あたし、ホタル祭り楽しみにしてたからなー!
っしゃー!というわけで、ロジャーの車に乗せてもらうよー!」
[メイン]
銭形 次子(ぜにがた つぎこ) :
高級車に乗るだなんて、滅多に無い機会だし!
それはそれで、楽しそうだしなー!
[メイン]
宝月茜 :
雲が晴れて、気温が高くなってきた。
きっと会場に着くころには、かき氷時になるね。
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : ワクワクを胸に膨らませながら、鳥居を潜る3人。
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) :
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 「ん?」
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 目の前に、神社。
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 「……あれ?何やってんだあたしら?」
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 途中で、無意識に引き返したか?
[メイン]
宝月茜 :
「あれっ?」
きょろきょろと周りを見回す。
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 忘れ物とかで……とか。
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 「いやいや、忘れ物とかしてないし!行くぞ行くぞー!」
[メイン] ロジャー・スミス : 「……」
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 鳥居を再び潜るも。
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 神社が目の前に。
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 「は?」
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 口をあんぐりと開け、目を見開かせながら、本堂を見つめる。
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 「………?茜、ロジャー、あたし今、何してた?」
[メイン] 宝月茜 : 「…………(^^)???」
[メイン] ロジャー・スミス : 「……何も、強いて言えば」
[メイン] ロジャー・スミス : 「ここから出ようとしていた」
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 「……だよな?」
[メイン] 宝月茜 : 「でも……結果として。なぜか神社の方に」
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 片方の眉をへし曲げながら、こくりと頷く。
[メイン]
銭形 次子(ぜにがた つぎこ) :
「……科学的現象かなんか?」
ちらりと、茜を見て。
[メイン]
宝月茜 :
「さっきの雷で局所的に磁場が乱れて、ワームホール……みたいな……」
それが非科学的なのは、勉強してきた自分が一番知っている。
[メイン]
銭形 次子(ぜにがた つぎこ) :
「いやいやいや、オカルト過ぎだろ!?
んなわけねーよな!?な?ロジャー」
[メイン] ロジャー・スミス : 「……」
[メイン] ロジャー・スミス : 「現状何が起こっているのかは分からないが…」
[メイン] ロジャー・スミス : 「面倒な事になったな…」
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 「………」
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : ポリポリと、頭を掻きながら。
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 「……んじゃ、"捜査"だ」
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 警察の目になる。
[メイン]
宝月茜 :
「!」
捜査の言葉にぴくりと反応して。
[メイン] 宝月茜 : 「そ、そうですね!何が起きてるか分からないですもん……こういうときこそ!捜査!ですよね!」
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : はーあ。せっかくの休日だっていうのによ。
[メイン]
銭形 次子(ぜにがた つぎこ) :
「ああ、そういうことさ、いいねー茜、よく分かってるじゃん~」
にへらと笑いながら。
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 鳥居の方へ振り向き、目星は可能?
[メイン]
GM :
〈鳥居〉
鳥居自体に怪しいところはありません。
ただ、何度くぐっても外に出られません。
[メイン]
銭形 次子(ぜにがた つぎこ) :
「……コイツ自体には、変な仕込みは無さそうだな……」
鳥居に、指の背でコンコン、と軽く叩きながら。
[メイン]
宝月茜 :
ついでのように、ばさばさアルミ粉をぶっかける。
それから息を吹きかけて……
[メイン] ロジャー・スミス : 「なら他か…そうだな次子」
[メイン] 宝月茜 : 「変な指紋も無いですね」キリッ
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : こくりと、ロジャーと茜に頷く。
[メイン] ロジャー・スミス : 「”警察”として他に何が怪しいと思う?」
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 「境内周り、手水場、社務所、本殿」
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 「………あとは……」
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : ちらりと、神社の奥にある、小川。
[メイン]
銭形 次子(ぜにがた つぎこ) :
「……そこらへんかな、ごめんよ二人とも
あたしが神社に行こうだなんて言ったせいで、こんなことになってさ」
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : ロジャーと茜に、申し訳なさそうな表情をしながら。
[メイン] ロジャー・スミス : 「気にするな、私も乗り気だった君だけのせいじゃない」
[メイン] 宝月茜 : 「あたしは今、楽しいですよ!……ちょっと不謹慎ですけど」
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 「……へへ、ありがと」
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 二人に、信頼の視線を送る。
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 「逆に言えば、あたしらで良かったかも、な」
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 「一般市民が、こんなことに巻き込まれたら……な」
[メイン]
銭形 次子(ぜにがた つぎこ) :
「……そんなわけで、二人にも捜査、協力要請させてもらうよ
何せ二人は─────あたしよりも、"出来る"、からね」
ニヤリと笑い。
[メイン] 宝月茜 : 「!! お任せください!カガク捜査官の、このあたしに!」
[メイン]
ロジャー・スミス :
「勿論協力するが…そう謙遜するな」
「君がそんな程度じゃないのはよく知っている」
[メイン] ロジャー・スミス : 「勿論茜もだ」
[メイン]
銭形 次子(ぜにがた つぎこ) :
へへへ、心強い友人を持ったものだ。
あたしも鼻が高くなるね。 ……ん?慣用句の使い方、これで合ってんのかな。
まぁ、いいでしょう。
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 「ありがとう、それじゃ─────ちゃちゃっと、解決しちゃおうぜー!」
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : そうして次子は、社務所の方へを足を運ぶ。
[メイン]
GM :
〈社務所〉
鍵がかかっています。インターホンを押したり、声をかけても反応はありません。
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : ……ここは駄目、か。
[メイン] ロジャー・スミス : 境内周りを調べてみる
[メイン]
GM :
〈境内周り〉
低い柵の部分などを越えようとしても、鳥居の下に戻り本堂を向いて立っています。
[メイン] ロジャー・スミス : 「鳥居が駄目…というわけでもなさそうだな」
[メイン] 宝月茜 : それじゃあ、手水場を
[メイン]
GM :
〈手水場〉
柄杓が6つ置かれており、水が流れています。
金魚すくいで使うのか、大きな桶が立てかけられています。
手水の作法が書かれた看板があります。
[メイン]
宝月茜 :
「おらっ!……し、指紋着きすぎててよく分からない!」
ひしゃくにアルミを撒いた。
[メイン]
宝月茜 :
「……ん?」
看板を見てみますけど何かありますかね?
[メイン] GM : 一般的な手水の作法が書いてあるだけですね
[メイン]
宝月茜 :
「おらっ!……し、指紋が付いてない!外れ!」
看板にもアルミを撒いた。
[メイン] 宝月茜 : ……特に収穫はないみたい。
[メイン]
銭形 次子(ぜにがた つぎこ) :
状況をしっかり確認するロジャーと、ガッカリとした様子の茜を見やりながら
次子は今度は、本殿の方へ確認に向かう。
[メイン]
GM :
〈本殿〉
中から施錠され、扉が閉まっており入れそうにありません。
力業で開けようとすれば、祀られている神様の力か何かで弾き飛ばされるでしょう。
[メイン]
銭形 次子(ぜにがた つぎこ) :
「うりゃあっ!!開けコノヤロウ!!
開けロイト市警だッ!………くっそ~~駄目かぁ~」
[メイン]
銭形 次子(ぜにがた つぎこ) :
思いっきり、施錠を開けようと両手で扉を掴み、引っ張るも。
まるでビクともしない。この奥で、力強い何かが、張り付いているようで。
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 「………ヒュ~、どんどんオカルトじみてきてんじゃん」
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : そうして離れ、2人合流し。肩を竦めるようなポーズ。
[メイン]
銭形 次子(ぜにがた つぎこ) :
「まーるで手掛かり見つからないね
残すは……向こう側にある小川だけ」
[メイン]
宝月茜 :
「小川ですか……なにかある気はしませんけど……」
肩を落としつつ。
[メイン]
銭形 次子(ぜにがた つぎこ) :
「……ま、捜査っていうのは、地道な積み重ねの先にある
真実を掴み取る行為、だからね」
へらへらと茜に笑い。
[メイン] ロジャー・スミス : 「他の所はもう調べたしな…行こう」
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : こくりと頷き、そして小川へと足を運ぶ。
[メイン]
宝月茜 :
「! 今の、胸に刻んでおきます!」
なんかメモしだしつつ小川についていく
[メイン]
GM :
〈小川〉
ほんの少し水が流れているだけで、ほとんど枯れてしまっている川です。
少し先に何か塊があるのが見えます。
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 「………………」
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 厄いね。それでも見なくちゃいけないのが、あたしの仕事なんだけどね。
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 目星
[メイン] GM : どうぞ!
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : CCB<=95 判定【目星】 (1D100<=95) > 87 > 成功
[メイン] 少女 : 塊はうずくまった少女です。浴衣を着て、枯れている川を見つめています。
[メイン]
銭形 次子(ぜにがた つぎこ) :
「……………ん……?あれは……女の子……?
……二人とも、行こう!」
[メイン]
ロジャー・スミス :
「こんな所に子供が…?」
走る次子についていく
[メイン]
宝月茜 :
「えっ!? あ、はい!」
考えるより先にダッシュ!
[メイン]
銭形 次子(ぜにがた つぎこ) :
ロジャー、茜にそう告げ、蹲る少女へと走り出す。
"死体"である可能性が頭に過ったが、その少女は、生きていた。
つまりは、要救助者だ。
[メイン]
銭形 次子(ぜにがた つぎこ) :
「大丈夫!?」
ロジャー、茜と肩を並べ、少女に話しかける。
[メイン] 少女 : 少女は探索者に気づくと顔を上げます。
[メイン] 少女 : 不思議そうな顔で、探索者達の方を見つめます。
[メイン]
銭形 次子(ぜにがた つぎこ) :
「大丈夫、安心して、あたし、こういうもの」
警察手帳を見せる。
[メイン]
ロジャー・スミス :
「君もここに迷い込んでしまったのか?」
少女に話しかける
[メイン]
少女 :
「はあ…警察の方ですか」
しげしげと警察手帳を覗き込む。
[メイン] 少女 : 「迷い込んだのとは違いますね」
[メイン] ロジャー・スミス : 「何?」
[メイン] 少女 : 「成仏が出来ないのでホタルを見ていたんです」
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 「………?……それじゃあ一体?」
[メイン]
銭形 次子(ぜにがた つぎこ) :
「……じ、成仏ぅ~!?」
眉をへし曲げながら。
[メイン]
宝月茜 :
「成仏」
リピート。
[メイン]
銭形 次子(ぜにがた つぎこ) :
「ホタル……って言っても、ん~~~、困ったなぁ」
頭を掻きながら。
[メイン] 宝月茜 : 「じゃあ…つまり、なんですか。あなたは……幽霊……ってコト!?」
[メイン]
ロジャー・スミス :
「……」
成仏…成仏ねえ…
[メイン]
少女 :
「そうですね。いわゆる幽霊ってやつです」
茜にうなずく。
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 「なるほどね~……とりあえずえーと、君のお名前は?」
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 膝を折り、少女と視線を合わせながら。
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 今の次子は、半信半疑状態であった。
[メイン]
少女 :
「名前名前…20年くらい呼ばれていないので忘れてしまいました」
あっけらかんと答える。
[メイン]
銭形 次子(ぜにがた つぎこ) :
幽霊です、と名乗る少女だ。そのまま信じる者がいるわけがない。
だが、状況が状況なだけに、それを否定させる材料が無い。
[メイン]
宝月茜 :
「…………ちなみに。ちょっと、触ってみても?」
少女に手をわきわきさせて近寄る。
[メイン] ロジャー・スミス : 「おいおい…」
[メイン]
少女 :
「いいですよ」
両手を広げてどうぞと。
[メイン]
銭形 次子(ぜにがた つぎこ) :
「えーーー?じゃあとりあえず今は、ココロでいい?」
上司の名前を勝手につける。
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : ちらりと、少女に触る茜を見やりながら。
[メイン] 宝月茜 : わあい。少女に触ってみる。
[メイン] ロジャー・スミス : 「……いいのかそれで?その名前は…」
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 確かに触れるかどうかは、幽霊の存在を証明するのに役立つ。
[メイン] GM : 通り抜けますね
[メイン] 宝月茜 : 「ウワーーーーーッッッ!!!!!」
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 「………どわッ!?ま、まぁじかぁ~~~~……」
[メイン] 少女 : 「ココロですか…しっくりきませんが、便宜上仕方ないですね」
[メイン] ロジャー・スミス : 「本当に…幽霊のようだな…」
[メイン] 宝月茜 : 「ホ、ホンモノですよ!すごいですね銭形さんロジャーさん!」
[メイン]
銭形 次子(ぜにがた つぎこ) :
「………だね、そのようだし……えーとじゃあ、ココロちゃん」
この名前でいいのか?というロジャーの問いには、にへらと笑い返した。
お茶を、濁す。ティーを、濁す。
[メイン]
少女 :
「はい」
次子の方を見つめる。
[メイン]
銭形 次子(ぜにがた つぎこ) :
「まずえーと、2つあって……
あたし達、この神社から出られなくなってるんだよね
もしかして、ココロちゃん、何か知ってたり?」
[メイン]
銭形 次子(ぜにがた つぎこ) :
茜が、少女が幽霊であることの証明をしてしまった以上
それに困惑したままでは、一向に進まなくなる。
[メイン] 少女 : 「それは結界ですね。多分もう解けてると思いますよ」
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : だから、今はその前提を受け入れた上で、解決を考える必要がある。
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 「えっ?まじで?」
[メイン]
宝月茜 :
「結界」
リピート。
なんか…すごい言葉が押し寄せてくる。
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 「……ちなみに~、その結界とやらって、しょっちゅうなったり?」
[メイン] 少女 : 「あなた達みたいに迷い込んでくる人が結構いますね。そのうち結界が解けるので不思議な顔をしながら帰って行ってるようですけど」
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : なるほどなぁ~……。
[メイン] 少女 : 「まあ私は小川より先の境内には行けませんから、実際にどうなってるかは知らないんですけどね」
[メイン]
宝月茜 :
まさにその不思議な顔をしているあたしって……。
顔は引き締めておこう。
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : ……人が閉じ込められるような現象が、この神社で多発する、ということであれば。
[メイン]
銭形 次子(ぜにがた つぎこ) :
「……こりゃあちょっと、放っておけないかもね?」
にへらと、ロジャーへ笑う。
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : "今"は大丈夫かもしれない。でも、この不可解な現象が、科学的に示されていないこの現象が放置されたら?
[メイン]
銭形 次子(ぜにがた つぎこ) :
もしかしたら、ほんの些細な出来事で、永久に人が閉じ込められてしまうかもしれない。
何も罪も無い、一般市民が、家に帰れなくなってしまうかもしれない。
[メイン]
宝月茜 :
警察の仕事じゃ絶対にないのに……!
これが本物の警察官!むむ、見習わないと……!
[メイン]
ロジャー・スミス :
「やれやれ…休暇中に仕事か」
わざとらしくそう言うが、心の中では丁度いいとそう思っていたかもしれない
[メイン]
銭形 次子(ぜにがた つぎこ) :
「へへへ、そういうこと~
茜も、ちょっぴし付き合ってくれるかなー?」
[メイン]
宝月茜 :
「あっ!もちろん!見学させていただきます!」
話が少しすっ飛んだ。
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : ニッ、と笑い、グッジョブサインを見せながら。
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 視線は、ココロちゃん(仮名)へ。
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 「……それでもう1つなんだけど~……ちょ~~~っと、言いにくいんだけど……」
[メイン] 少女 : 「なんでしょうか?」
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 「……ここ20年間、ずーっと、ホタル……この町にいないんだよねー」
[メイン]
少女 :
「そうなんですか?私にはいっぱい見えますけどね」
小川の方を見ながらそう答える。
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 「え?」
[メイン] ロジャー・スミス : それは私も初耳だった
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 小川の方を見やる。
[メイン] 宝月茜 : 「...(^^)?」
[メイン] GM : 水がチロチロと流れてるだけですね
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 「……まだ明るいからかな、見えないや」
[メイン] 宝月茜 : 「まさか…い、いえ。この期に及んで”まさか”も”さかさま”ありませんか…」
[メイン] 宝月茜 : 「見えてる景色が違うのでしょうか?それはもう、逆さまなくらいに?」
[メイン]
少女 :
「そうですね。生者と亡者では見え方が違ったりするんでしょうか」
茜の言葉にうなずく。
[メイン] 宝月茜 : 川をチラっと見る。
[メイン] ロジャー・スミス : 同じく川を
[メイン] GM : 水がチロチロと流れてるだけですね
[メイン] 宝月茜 : 「何もないように見えますが。まさにオバケ蛍が飛んでるんでしょうか…うう、寒気がしてきました!」
[メイン]
銭形 次子(ぜにがた つぎこ) :
「………」
ふぅむ、と顎に手をやる。
[メイン]
銭形 次子(ぜにがた つぎこ) :
「……ねぇココロちゃん、ココロちゃんはちなみに
どうして、成仏できないの?」
明らかにセンシティブな問いかけを。
[メイン] 少女 : 「さっきも言いましたが、名前を思い出せなくて、それが心残りなんですよね」
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 「えーーー!ココロじゃ駄目かよー」
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : ごめんなァ!小衣!
[メイン]
少女 :
「それで良ければもう成仏してますよ」
真顔で答える。
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : そりゃそうだ。
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 「……うーーっし!わかった!」
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : ポン、と自身の膝を軽く手で叩き、立ち上がり。
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 「んじゃ、名前、探してくるよ」
[メイン]
少女 :
「いいんですか?」
少し期待した目で、次子の方を見る。
[メイン]
銭形 次子(ぜにがた つぎこ) :
「困った人を助けんのが、警察の仕事だからなァ~」
にしし!と笑いながら、自分の頭の後ろに腕を回す。
[メイン] 宝月茜 : 「す、推定20年以上前の方ですよ?」
[メイン]
銭形 次子(ぜにがた つぎこ) :
「なんとかなんじゃねー?
まぁ、あたし1人じゃ無理かもだけどさ」
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 「でもロジャーに、茜もいるんだぜー?」
[メイン] 宝月茜 : 「……!わかりました……あたしも《捜査班》ですからね!」
[メイン] ロジャー・スミス : 「まあ…今回の件、今の所解決の糸口があるとすればそこぐらいだろうな」
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 二人の返答に、満悦そうにはにかむ。
[メイン] 少女 : 「それなら私の友達を探してもらえば私の名前がわかるかもしれません」
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 「ははーん?友達の名前は憶えてる?」
[メイン] 少女 : 首を横に振る。
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : なるほどなァ~……な~んにも覚えていない、って感じかぁ~。
[メイン]
宝月茜 :
「えっ」
「じゃ、じゃあどうやって見つければいいんですかっ」
[メイン] 少女 : 「私20年くらい前に行方不明になってると思うので、当時の事件を調べてもらえば」
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 「……なるほどな、なら"いける"わ」
[メイン] 宝月茜 : 「ですね!だって、銭形さん以上に事件を調べられる人なんていないんですから!」
[メイン]
銭形 次子(ぜにがた つぎこ) :
「だっはっはっはー!大舟に乗ったつもりでいなー!」
豪快に茜に笑いながら。
[メイン]
銭形 次子(ぜにがた つぎこ) :
「ま、そんなわけで待っててくれよ、ココロちゃん!(仮名)!
あ、ちなみに、あたしの名前は銭形 次子な!
必ず、君の孤独をどうにかしてみせるよ」
[メイン] 少女 : 「ありがとうございます」
[メイン]
銭形 次子(ぜにがた つぎこ) :
困ってる人を助けるのが警察の仕事だしなー。
なら、ここで20年間ずっと縛られてるこの女の子を助けるのだってよォ。
警察の仕事じゃね~?
[メイン] 宝月茜 : 「《カガク捜査班》、宝月茜の捜査にご期待ください!」
[メイン] ロジャー・スミス : 「私の名はロジャー・スミスだ」
[メイン]
少女 :
「わかりました。私は夕方、空がオレンジ色の時間だけここにいます」
「それでは名前のこと、よろしくお願いします」
それぞれにうなずく。
[メイン] 少女 : そのあと少し置いて真剣な顔になり
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : ピースサインを少女に向け、了承の意を示す。
[メイン] 少女 : 「この先の祠の中には絶対に来てはいけません。やむを得ず来る場合は必ず大量の水をバケツで持ってきてください」
[メイン]
銭形 次子(ぜにがた つぎこ) :
うへー、なんかヤバそー。
……好奇心強い茜が、ちょっと心配だなァ~。
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : ちらりと、茜を見やりながら。
[メイン] 宝月茜 : 笑顔。
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : この笑顔よ。
[メイン]
宝月茜 :
ただ……捜査にも”礼儀”がありますからね。
一足先に事件を見ては、大切なものを見逃すかもしれません。
あの祠に何の意味があるのかは、今は……
涙を飲みましょう。
[メイン]
銭形 次子(ぜにがた つぎこ) :
なるべく、友達には危ない目には遭ってほしくないからな~。
ま、今はまだ、大丈夫そうだし、いっか!
[メイン]
銭形 次子(ぜにがた つぎこ) :
そうして3人はそれぞれ、名も無き少女の名を得るために
昔懐かしい町へと足を踏み出すのであった。
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) :
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) :
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) :
[メイン]
銭形 次子(ぜにがた つぎこ) :
と、いうわけで。
太陽は沈み、暗くなったあたし達は一旦、この町で泊まり。
そして、次の日を迎えた。
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : あたしは交渉人ロジャーを連れて、この町の警察署へと足を運んだわけだった。
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 「G4、銭形 次子で~す」
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 自分が警察であることの証明を示しながら、中へと入る。
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : このまま、『20年前に起きた出来事について』聞き込みしたってことで、信用振っていい?
[メイン] GM : どうぞ!
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : CCB<=80 判定【信用】 (1D100<=80) > 44 > 成功
[メイン] 警官 : 「20年前の事件ですか。資料をお持ちしますね」
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 声がアム〇みたいだ。
[メイン]
銭形 次子(ぜにがた つぎこ) :
「よろしくお願いしゃーす!」
溌剌とした態度で。
[メイン] GM : 次子は資料の中から以下の情報が目につきますね
[メイン]
GM :
20XX年7月16日(日)付
15日(土)に行われたホタル祭で13歳の少女が行方不明になった。
衣服は浴衣で身長は150cmほど。
一緒にいたと思われる少年は境内で意識を失って倒れており、
何かに怯え証言はできない状況であった。
警察は誘拐なども視野に捜索をしており、情報提供を求めている。
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 「……なるほど、行方不明事件で……んで、まだ見つかってないんだね」
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : ロジャーにその資料を見せながら。
[メイン] ロジャー・スミス : 「この少年は今は何処に?」
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : あの子が幽霊であることはもうこれで、疑いようがない。
[メイン]
銭形 次子(ぜにがた つぎこ) :
そして聞きたいことを直ぐに聞いてくれた。
さっすがロジャー、頼りになるね~。
そう思いながら、警官へ視線を。
[メイン] 警官 : 「少年ですか。たしか間島慧という方でしたね」
[メイン] 警官 : 「なにぶん20年前の事件なので、今はどこに住んでいるのかはわかりませんね」
[メイン]
銭形 次子(ぜにがた つぎこ) :
「だよな~、もしかしたら引っ越しちゃってるかもだもんなぁ
……ま!でも捜査協力、ありがとう!」
敬礼を取りながら。
[メイン] ロジャー・スミス : 「何処に住んでいるか分からない?彼はここの人間ではないのか?」
[メイン]
銭形 次子(ぜにがた つぎこ) :
それでもあの子は、友達に聞けば分かるかもしれない、と言っていた。
それなら手掛かりはやっぱ、間島さんだわな。
[メイン]
警官 :
「いえ、この町生まれの方ですね」
資料を確認しながらロジャーに告げる。
[メイン]
銭形 次子(ぜにがた つぎこ) :
「それなら、地道に探していくっきゃなさそうだな?」
ロジャーを見やりながら。
[メイン] ロジャー・スミス : 「地道に聞きこんでいくしかないか…」
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : こくりと頷き。
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : この件を茜にも端末で送りつつ。
[メイン]
銭形 次子(ぜにがた つぎこ) :
「いやー、冷房で涼しいし、もう少しここにいたいとこだけど
汗かいてこそが警察ってもんだよなー!」
[メイン]
銭形 次子(ぜにがた つぎこ) :
「ロジャーのおかげで早速道筋が見えたわ
やっぱ頼りになるな~!わははは~!」
ロジャーの背中を軽く叩きながら、警察署を後にする。
[メイン] ロジャー・スミス : 失礼しましたと警察署を後にする
[メイン]
宝月茜 :
[メイン]
宝月茜 :
一方その頃、日を改めて茜は再び神社に訪れていた。
捜査は現場から。それが科学捜査なので。
[メイン]
宝月茜 :
「やっぱ、雰囲気が違うな」
昨日は日暮れだったけど、今日は真昼間。
雰囲気の他にも違いがあるだろうか?
[メイン]
宝月茜 :
「…………」
鳥居を出入りする。
[メイン] GM : 出入りは普通にでき、特に変な点はない。
[メイン] 宝月茜 : 普通に行き来できた。やっぱり、変なのはあの時だけだったみたい。
[メイン] 宝月茜 : 満足して社務室を見てみる。
[メイン] 宮司 : 一人の宮司が掃除をしている。
[メイン]
宝月茜 :
「すいませ~ん」
この神社、人いたんだ……。失礼なことを考えつつ声をかけていく。
[メイン]
宮司 :
「はい。どうされました?」
声をかけてきた茜の方に顔を向ける。
[メイン] 宝月茜 : 「この神社、変わった噂があるって聞きまして。興味があるから来てみたんですけど」
[メイン]
宝月茜 :
「ここ。なにか、面白い話ってないでしょうか!」
興味津々な光を目に宿して、詰め寄るように。
[メイン] 宮司 : 「変わった噂、ですか?」
[メイン] 宮司 : 少し考えるようなそぶりをして
[メイン]
宝月茜 :
わ
く
わ
く
[メイン] 宮司 : 「ふ~む。昔話があるくらいですかねぇ」
[メイン] 宝月茜 : 「ぜひ聞かせてください!」
[メイン]
宮司 :
「御伽噺の類いで、実在はしないとは思うのですが…」
そう言って以下の情報を茜に教える。
[メイン]
GM :
〈地底に棲むものの伝承〉
地底に棲むものは太古から穴の中にいる怪物である。
仔を産む時だけ地上に出現するが、その際に地震が起きるとされている。
仔を守ろうと気が立っているため、絶対に近づいてはいけない。
水を嫌うため、水田地帯には伝わっていない。
[メイン] 宝月茜 : 「こわい」
[メイン] 宝月茜 : 「なんか…ビックリですね。もっとメルヘンなのを想像してしました」
[メイン] 宝月茜 : 神隠しの話じゃないのかー……
[メイン] 宮司 : 「怖がらなくても大丈夫ですよ。そのようなものが実在していたらもっとニュースになっていますから」
[メイン] 宝月茜 : 「それはそうですね。あるわけ……」
[メイン] 宝月茜 : もっとあるわけない、幽霊の姿が脳裏に浮かび。
[メイン] 宝月茜 : 「ないですよねー……あはは!」
[メイン]
宝月茜 :
もっとニュースになっている……
神隠しは、もしかしたらあんまり広まってない話なのかも?
普通の人はすぐに出てきてるみたいだしね
[メイン] 宝月茜 : 「……ありがとうございました。とっても面白いお話でした!」
[メイン] 宮司 : 「いえいえ。つまらない話をそう言ってもらえるとは…」
[メイン]
宝月茜 :
「いえいえ。こういうお話が残ってるってことは、その《元》があるはずですから。
想像してみると、怪物のお話も興味がわきますね……」
[メイン]
宝月茜 :
水を嫌う怪物……一応、共有しておこうと二人に送信して。
宮司さんに頭を下げてその場を後にする。
[メイン] 宮司 : 茜に会釈して、掃除を再開する。
[メイン] 宝月茜 : 小川を見に行きます!
[メイン]
GM :
少女の姿はない。夕方だった場合でも曇っている。
小川に沿って奥へ進むと、
洞のようなものにしめ縄のされた大きな岩がはまっているのが見える。
[メイン] 宝月茜 : 「!」
[メイン] 宝月茜 : 「これは……。これが、噂の祠かな」
[メイン] 宝月茜 : 外から調べられます?
[メイン] GM : 大岩なら調べられますね
[メイン] 宝月茜 : い、岩を調べるのに中に入る必要はないですよね?
[メイン] GM : 大岩で入り口が塞がれているので入れませんね
[メイン] 宝月茜 : ですよね!調べやす!
[メイン]
GM :
〈大きな岩〉
動かすことはできなそうです。
[メイン]
宝月茜 :
「う~~~~~~~ん」
岩を押して。
[メイン] 宝月茜 : 「……ダメ!動かない!」
[メイン] GM : 岩に触るとナメクジが這ったようにぬらぬらしている部分があります。SANc(0/1)
[メイン] 宝月茜 : 「ああああああああああああああああああああああ」
[メイン] 宝月茜 : 素早くポケットからティッシュを取り出して拭う。
[メイン] 宝月茜 : 「もうむり……かえる……」
[メイン] 宝月茜 : 尋常ではなく意気消沈して、小川を後にした。
[メイン] 宝月茜 : ccb<=50 (1D100<=50) > 84 > 失敗
[メイン] system : [ 宝月茜 ] SAN : 50 → 49
[メイン]
宝月茜 :
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) :
[メイン]
銭形 次子(ぜにがた つぎこ) :
日がさんさんと照らされる公園にて、あたし達は一度集まり
それぞれが集めた情報を共有した。
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 「なるほどね……慧さんだけがこの町にまだいる、っていうことかぁ」
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : ……あの女の子が行方不明になった瞬間を目撃した、唯一の人物。
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 家族は全員この町を離れたというのに、その人物だけまだ、この町にいる。
[メイン]
銭形 次子(ぜにがた つぎこ) :
「よっと!」
鉄棒で、軽々と逆上がり。
[メイン]
宝月茜 :
「ちょっとずつ前進してますね!あとは、その慧さんに話を聞ければいいんですが……」
ぶらんこの柵に腰かけて、銭形さんに拍手を送ってる。
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : いえーい!と茜にピースサイン。
[メイン]
ロジャー・スミス :
「ああ…後は何処にいるかさえ分かればな」
ベンチから拍手を送る
[メイン] GM : schoice 1 2 3 (choice 1 2 3) > 3
[メイン] GM : ロジャーはベンチの下に、手記が落ちていることに気がつきます。
[メイン]
ロジャー・スミス :
「……?」
ただの落とし物だが…何故かそれが妙に気になった
[メイン] ロジャー・スミス : 手記を見る
[メイン]
GM :
〈手記〉
かなり使い古しのようで紙が黄ばんでいます。
はじめの方は宿題や必要なものが書かれた学生のメモ帳という感じだが、
あるページを境に日記になっている。
[メイン]
GM :
7月15日
●●が死んだ。一瞬で消えた。
去年まではあんなにいたホタルが一匹もいないなんておかしいと言いながら、
手を引っ張って奥へ行った。
何か踏んだと言った。俺の手を離したその一瞬に●●は暗闇に飲まれていた。
中から悲鳴が聞こえた気がしたけど動けなかった。
まだ手にはつないだ感触が、手の温かさが残っている。
7月16日
●●が行方不明になったと神社まわりで警察がうろうろしている。
あいつはそんなとこにはいない。
俺は知っている。
でもあの場所には近づきたくない。
7月17日
何かがおかしい。
昨日あんなに騒いでいた警察が一人もいない。
心配だなんて言っていた母さんも何も言わない。
みんながあいつのことを忘れてしまったみたいに。
最初からあいつがいなかったみたいに。
7月20日
警察に●●は神社の洞にいるといった。
誰のことだといわれた。
そんな行方不明届はないといわれた。
おかしい。絶対におかしい。
8月1日
●●のことを誰も知らない。
母さんも俺のことを不気味がっている。
もうこの話はするな。
忘れろ忘れろ忘れろ忘れろ忘れろ忘れろ忘れろ忘れろ忘れろ忘れろ忘れろ忘れろ忘れろ忘れろ
――――――――――――
[メイン]
銭形 次子(ぜにがた つぎこ) :
「? 何それ?」
ふとロジャーが何かを手にしたのを見て、後ろに回り、覗く。
[メイン] GM : 名前が塗りつぶされていることや内容の異様な様子にSANc(0/1)
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : CCB<=70 【SANチェック】 (1D100<=70) > 58 > 成功
[メイン] ロジャー・スミス : CCB<=70 (1D100<=70) > 25 > 成功
[メイン] ロジャー・スミス : 「この内容…これは恐らく」
[メイン]
宝月茜 :
「どうしたんですー?」
釣られて覗きに行こうとする。
[メイン]
銭形 次子(ぜにがた つぎこ) :
「ッ………… ……そう、みたいだね
っとっと!茜、ストーップ!」
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 手のひらを茜に突き出し、日記の内容を簡潔に伝える。
[メイン]
宝月茜 :
「はいっ!?」
両手を挙げて、それから話を聞く。
[メイン]
銭形 次子(ぜにがた つぎこ) :
「……オカルトもオカルトで、正直着いていけないけど
でも、これは、納得いくものがあるよ」
[メイン]
宝月茜 :
「…と、とんでもない内容ですね……」
唾を飲んで。
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 「あたし、町中ぐるぐる駆け回ったんだけどさ」
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 「─────本当に、何一つとして情報、得られなかったんだよね」
[メイン]
宝月茜 :
「! そういえば、宮司さんが言っていました。
本当に怪事件があったなら、もっと噂になっているはずだって……。
その時は納得しましたけど……本当は、逆だったんでしょうか?」
[メイン] 宝月茜 : 「怪事件が無かったんじゃなくて、怪事件があったことそれ自体が……無かったことになってしまった?」
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 「…………」
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 顎に手をやり、訝しげに思うような表情で。
[メイン]
銭形 次子(ぜにがた つぎこ) :
「……そんなことが、この町で起こっているんだとしたら
もしかしたら……これは、仮説でしかないんだけど」
[メイン]
銭形 次子(ぜにがた つぎこ) :
「あたし達の知らないところで、もっと多くの人間が
……誰にも悟られないまま、行方不明になってしまっているかもしれない」
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 真剣な表情で、可能性の一つを語る。
[メイン] 宝月茜 : 「…………!!」
[メイン]
宝月茜 :
人一人が完全に消えている可能性自体は、もうとても高い確率で裏付けられている。
それが他にも起きていないと、どうして言えるだろうか?
[メイン] ロジャー・スミス : 「ならこれは、最早彼女…ココロだけの問題ではないな」
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 強く頷く。
[メイン] 宝月茜 : 「……き、気付きませんでした……」
[メイン]
銭形 次子(ぜにがた つぎこ) :
「………それはそうと、茜、ちょっとここからは」
ちらりと、視線をやる。
[メイン]
銭形 次子(ぜにがた つぎこ) :
「あたしと、ロジャーとだけじゃないと
……正直、危険だと思う」
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 真剣な表情で。
[メイン] 宝月茜 : 「な……」
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 「茜は、未来ある学生だ、こんな危険な事件に関わるべきじゃない」
[メイン]
宝月茜 :
「そんな……ま、待ってください! ロ、ロジャーさん!?」
助けを求めるように、ちらりとロジャーさんに目を向ける。
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : いじわるなんかじゃない。大切な者を守りたいから、あたしはこう言っている。
[メイン]
銭形 次子(ぜにがた つぎこ) :
……正直、甘く見ていた。
この事件は、大きすぎる。
[メイン] ロジャー・スミス : 「……」
[メイン] ロジャー・スミス : 「次子の言う通り、この話は危険だ」
[メイン] 宝月茜 : 「そ、そんな……」
[メイン]
宝月茜 :
顔を俯かせて、肩を震わせる。
捜査班なんて名乗ってはいるけど……
所詮、あたしはまだ学生だ。
[メイン]
宝月茜 :
本物の警官、銭形さんに止まれと言われて。
それでも自分の我がままを押し通して、役に立てる?
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 「………茜を、危ない目に遭わせたくないんだ」
[メイン] 宝月茜 : 付いていきたいのは本当。でも、事件の大きさは、もう肌で分かっていて……
[メイン]
宝月茜 :
「……っ」
それでも、言葉を絞り出そうと──
[メイン] GM : 全員強制<聞き耳>どうぞ!
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : CCB<=95 判定【聞き耳】 (1D100<=95) > 90 > 成功
[メイン] 宝月茜 : ccb<=90 科学的な聞き耳 (1D100<=90) > 64 > 成功
[メイン] ロジャー・スミス : CCB<=90 警戒 (1D100<=90) > 84 > 成功
[メイン]
GM :
探索者達は視線を感じる。
視線の方を向くと人影が逃げていくのがわかる。
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 「─────ッ!!?」
[メイン]
銭形 次子(ぜにがた つぎこ) :
バッ!と感じた視線の先を振り向く。
それは、警察の勘が告げていた。
─────この事件に関わる者の、目。
[メイン]
宝月茜 :
「あ、あの人影は……!?」
俯いていたのから、顔を上げて。
[メイン]
ロジャー・スミス :
「……!君!待ちたまえ!」
逃げる影を追う
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 「……ごめんッ!この話は、後で!!」
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : ロジャーと共に、影を追う。
[メイン] 宝月茜 : 一度、駆けだそうとして。
[メイン] 宝月茜 : 「ま、待っ……て……」
[メイン] 宝月茜 : 言葉も足も、続かなかった。
[メイン]
宝月茜 :
歯を噛みしめて……
首を俯かせた影が、一人で立ち竦んでいた。
[メイン]
宝月茜 :
[メイン] GM : 気がつくと探索者は一人、真っ暗闇の中にいる。
[メイン] GM : 少し経つと遠くの方で、
[メイン] 少女 : 「ごめんなさい。ごめんなさい。許して」
[メイン] GM : と泣きながら言う声と、ズズッズズッという何かが這う音が聞こえてくる。
[メイン] 宝月茜 : ……? あたし、どうしてたんだっけ……?
[メイン] 宝月茜 : あ、あれは……ココロさん(仮称)……!?
[メイン]
宝月茜 :
「コ、ココロさーん!?」
呼びかけながら、暗闇を駆けだそうとする。
[メイン] GM : 茜が駆け出したと同時に、少女の声がうめき声に変わる。
[メイン] GM : そしてバリバリぐちゃぐちゃとむさぼり食う音がし出す。
[メイン] 宝月茜 : 「コ、ココロさん!? ココロさん……!?」
[メイン]
宝月茜 :
「ひっ……」
な、なにが起きてるの……!?
なんなの、これ……!!
[メイン] 宝月茜 : 「へ、返事してください!ココロさん……っ!!」
[メイン] GM : だんだんお経のような声がそこら中から聞こえだし、探索者はそれに飲まれていく感覚に陥る。
[メイン] GM : 返事はない
[メイン]
宝月茜 :
「ココロ 観自在 ん……! ど 観深般若 か……!
返 照見五蘊 …… 皆空度一切苦厄 …………
[メイン] 宝月茜 : 声が……消えて……!
[メイン] GM :
[メイン]
GM :
ハッと目を覚ますと、そこはいつもと変わらない自分の布団の上だ。
ひどい汗をかいている。
探索者は得体の知れない恐怖を感じるSANc(1/1d3)
[メイン] 宝月茜 : ccb<=49 (1D100<=49) > 66 > 失敗
[メイン] 宝月茜 : 1d3 (1D3) > 3
[メイン] system : [ 宝月茜 ] SAN : 49 → 46
[メイン] 宝月茜 : 「……はっ! はー、はーーー……」
[メイン] 宝月茜 : 布団を捲って飛び起きる。
[メイン]
宝月茜 :
様々な薬品の匂いが染みついてしまった、この匂い。
紛れもなく自分の部屋。
[メイン2] system : [ ロジャー・スミス ] SAN : 70 → 67
[メイン] 宝月茜 : 「夢? でも……」
[メイン]
宝月茜 :
胸に手を当てると、心臓が強く鳴っている。
汗でパジャマが冷たい。
[メイン] 宝月茜 : ただの夢って思える?
[メイン] 宝月茜 : 「……そうだ。昨日は……たしか……」
[メイン]
宝月茜 :
あの後。二人を追う勇気は出なかった。
あたしは一人で帰って、それから……
[メイン] 宝月茜 : 「今の夢を見た……」
[メイン] 宝月茜 : 今も納得してるわけじゃ、ないけど……
[メイン]
宝月茜 :
──あたし達の知らないところで、もっと多くの人間が
……誰にも悟られないまま、行方不明になってしまっているかもしれない──
[メイン] 宝月茜 : ──次子の言う通り、この話は危険だ──
[メイン] 宝月茜 : どれだけの規模かさえも分からないのに。あたしが口を出したって……!
[メイン] 宝月茜 : でも、同じくらい思い浮かぶ。
[メイン]
宝月茜 :
夢の中で聞いたあの悲鳴。
ココロさんはずっと、あの悪夢に囚われているようなもので……そして。
[メイン]
宝月茜 :
頭の中で映像が浮かぶ。
ココロさんが、二人にすり替わっている映像。
[メイン] 宝月茜 : 「…………」
[メイン] 宝月茜 : …………。
[メイン]
宝月茜 :
[メイン] 宝月茜 : 両頬を強く叩いた。
[メイン]
宝月茜 :
[メイン]
宝月茜 :
[メイン] ロジャー・スミス :
[メイン] ロジャー・スミス : 車を走らせ、急いで神社に…
[メイン] ロジャー・スミス : 「……」
[メイン] ロジャー・スミス : 突如、車から降りて
[メイン] ロジャー・スミス : 「……そうか」
[メイン] ロジャー・スミス : 「皆もそうなんだな」
[メイン] ロジャー・スミス : 居合わせたのは何の因果か、あの公園だった
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 「…………ああ、悪い夢を見てね」
[メイン]
銭形 次子(ぜにがた つぎこ) :
夏の日差しによるものか、それとも……。
額に汗を滲ませながら。
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 「…………茜、あたしは言ったよ」
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : ちらりと、茜へ視線を。
[メイン]
銭形 次子(ぜにがた つぎこ) :
「危険だって。
その様子だと……茜だって見たんでしょ、"あの夢"」
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 眉に力を込めた表情を、向ける。
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 「……あたしは、来るなって、言った」
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 拳を、握り固める。
[メイン]
宝月茜 :
夏の日差しを正面に受けて、茜はそこにいた。
二人と向き合って。
[メイン]
宝月茜 :
「……言ってくれたから、ここに来れば会えると思っていました。
行き先は言ってくれなかったけど……二人が事件を調べるなら、きっとここに来るかもって……」
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 「……………」
[メイン] ロジャー・スミス : 「……」
[メイン] ロジャー・スミス : 「だが、なぜ君はここに来た?」
[メイン]
宝月茜 :
「あたしは……き、決めたんです」
目を強くつむる。まだ怖い。
[メイン] 宝月茜 : 「い、一緒に行かせてください……あたしも……!」
[メイン]
銭形 次子(ぜにがた つぎこ) :
「………それは、あたしは……飲めないッ!」
公園で、叫ぶ。
[メイン]
銭形 次子(ぜにがた つぎこ) :
「茜は優秀だ!あたしなんかよりも!それに、良い子だ!
─────だからこそなんだ!」
[メイン]
銭形 次子(ぜにがた つぎこ) :
「こんなところで!将来の芽が摘まれたら!?
……あたしは、嫌だ!」
[メイン]
宝月茜 :
その気迫に息を呑む。
今まで、いくつもの修羅場を潜ってきたんだろう──あたしがするような覚悟なんてずっとできてるに違いない。
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 「─────帰れッッッ!!!!」
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 怒号が、反響する。
[メイン] 宝月茜 : 「────帰りません!!」
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 「………っ!?」
[メイン] 宝月茜 : 目を開いて、強く見据えて。
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : その気迫に、足が一歩、後ろへ。
[メイン] 宝月茜 : 「あたし、考えました……あたしが考えるようなことなんて、お二人にはずっと分かってることでしょうけど……」
[メイン] 宝月茜 : 「もしも二人のことを、忘れてしまったら?その忘れたことさえ、ずっと忘れてしまったら……?」
[メイン]
宝月茜 :
「……何も変わらないと思います……。
だって、手帳の内容を聞きました。人一人がいなくなっても、この町はずっと平穏でしたもん……」
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : そうだ、もしあたし達が失敗しても。
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : あたし達が、忘れられるだけ。
[メイン]
銭形 次子(ぜにがた つぎこ) :
─────それなら、別にあたしは、構わない。
あたし達はとっくに、覚悟してこの身を貫き、生きてきたから。
[メイン] 宝月茜 : 「それが!それがただ、怖いんです!!ずっと頭の中から離れないくらい……!!」
[メイン]
宝月茜 :
「あたしのために、危険から遠ざけてくれる人のことを。全部忘れてしまって、それでも”普通”に生き続けるなんて……!
ずっと忘れられない恐怖よりも、もっともっと怖い……!」
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 「……………っ」
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 茜の後方に差す日差しのせいか、目を細める。
[メイン] 宝月茜 : 「銭形さんのお覚悟は、あたしよりもずっと強いのかもしれません、けど!」
[メイン]
宝月茜 :
「……あたしを置いていく覚悟なんて、しないでください。
そうしていいように、きっと役に立って見せます。だから──」
[メイン]
宝月茜 :
[メイン] 宝月茜 : 「あたしを、忘れないでください」
[メイン]
宝月茜 :
[メイン] 宝月茜 : 「あたしだって……お二人のこと、大事に思って、るんですから……」
[メイン] 宝月茜 : 公園の地面に、ぽつりと濡れた跡ができる。
[メイン]
銭形 次子(ぜにがた つぎこ) :
「あ……………」
その言葉は、次子の胸に深く、深く刺さった。
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : ……あたしは、"何"を"忘れていた"んだ。
[メイン]
銭形 次子(ぜにがた つぎこ) :
そうだ、茜は、そうじゃないか。
……優しくて、賢くて、誰よりも、真っ直ぐな、探求心の強い女の子。
[メイン]
銭形 次子(ぜにがた つぎこ) :
………はは、なーんだ。
大人げないな、あたし。
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 「…………ごめん、茜」
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 一歩、茜に寄り、その涙を指で掬う。
[メイン] 宝月茜 : 「どうして、謝るんですか……ワガママ言ってるのは、あたしじゃないですか……」
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 首を横に振る。
[メイン] 宝月茜 : 指に身を任せる。
[メイン]
銭形 次子(ぜにがた つぎこ) :
「結局、あたしは茜のことを、甘く見ていたんだ
はは、友人として、それなりに長くやってきたつもりだったけど
……こんなのは、失礼過ぎるわな」
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : ニッ、と柔らかな表情を茜へ向ける。
[メイン]
銭形 次子(ぜにがた つぎこ) :
「……わかったよ、じゃあ茜
─────一緒に、行こう」
[メイン] ロジャー・スミス : 次子の言葉に同意するように
[メイン]
宝月茜 :
「失礼なんかじゃ、ないです。
銭形さんは、いつもあたしの尊敬する銭形さんのままでした……」
[メイン]
宝月茜 :
「……はい、カガク捜査班の茜。お供させていただきます!」
銭形さんの手を両手で包むように掴んで。
[メイン]
銭形 次子(ぜにがた つぎこ) :
「………へへ、ロジャー、ごめん
あたし、警察失格かもだけどさ」
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 包まれた温もりを感じながら。
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 「…………茜は、必ず守る、その条件の上で、連れて行くことにしたよ」
[メイン] ロジャー・スミス : 「……少し違うな」
[メイン] ロジャー・スミス : 「”私達”で守る」
[メイン]
銭形 次子(ぜにがた つぎこ) :
その言葉に、目を大きく見開きながらも。
不敵にも、ニッ、と笑う。
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 「ああッ!」
[メイン]
宝月茜 :
「じゃあ!じゃあじゃあ、あたしもお二人のこと守りますから!」
身を乗り出す。
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : ははは!と笑いながら、茜の頭をわしゃわしゃと撫でていると。
[メイン] 男性 : その時、探索者たちに一人の男が近づいてきます。
[メイン] 男性 : 「なああんたら、昨日このあたりで落とし物をしたんだが知らないか?」
[メイン] 宝月茜 : 手の重みに頭の位置を下げつつ、男性の方を見る。
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : ん?と現れた男性へ目をやる。
[メイン]
銭形 次子(ぜにがた つぎこ) :
「落とし物……っつーと……?」
ちらりと、ロジャーの方を見て。
[メイン] 男性 : その場に現れたのは30代のサラリーマン風の男だった。
[メイン]
ロジャー・スミス :
「君の探し物は…これかい?」
手帳を見せる
[メイン]
男性 :
「…!」
ロジャーの持つ手帳を見て、コクリと頷く。
[メイン] 宝月茜 : あの手帳の持ち主…!?それって!?
[メイン] 男性 : 「…返してもらえないか?」
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 「間島慧」
[メイン] 男性 : 次子の方をゆっくり振り向く。
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 「─────やっぱり、そうなんだね」
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : じっと、男を見つめながら。
[メイン] 男性 : 「そうだとして何か関係が?」
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 「会ったよ、神社の女の子と」
[メイン] 男性 : 「何をバカなことを…」
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 少女の見た目を、正確に伝える。
[メイン] 男性 : 疑うような視線をしつつも、次子の話を黙って聞いている。
[メイン]
銭形 次子(ぜにがた つぎこ) :
「誰も知らない、本人すらも覚えていない
・・・・・・・・・
忘れ去れてしまった存在」
[メイン]
銭形 次子(ぜにがた つぎこ) :
「……ちょうどいい、慧さん、何か知ってるでしょ
この"事件"について」
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : そう言い、警察手帳を見せる。
[メイン]
銭形 次子(ぜにがた つぎこ) :
「市民を守るのが、警察の仕事だからね」
ニッ、と笑い。
[メイン] 男性 : 警察手帳を一瞥するが、黙っている。
[メイン]
銭形 次子(ぜにがた つぎこ) :
「……どーしても無理って感じ?」
小首を傾げ。
[メイン]
銭形 次子(ぜにがた つぎこ) :
「慧さん、あたしは、この事件に巻き込まれてしまった人達
或いは……これから巻き込まれてしまうかもしれない人達を
なんとしてでも、助け出したい、この事件を止めたいんだ」
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : そう言い、慧に頭を下げる。
[メイン]
銭形 次子(ぜにがた つぎこ) :
「……頼む、なんでもいいんだ
何か……教えてくれ」
[メイン]
男性 :
「20年前に少女行方不明事件があったことは知っている」
それだけ言って、再び黙り込む。
[メイン] ロジャー・スミス : 「……慧さん、君の事を少し調べさせてもらったよ」
[メイン] ロジャー・スミス : 「家族がこの町から離れても、君だけはこの町で生活していると」
[メイン] ロジャー・スミス : 「何か…未練があるんじゃないか?」
[メイン] ロジャー・スミス : 「何を隠しているかは分からないが…これだけは言っておく」
[メイン] ロジャー・スミス : 「私達はそれを、手伝えるかもしれない存在だ」
[メイン] 男性 : 「………」
[メイン]
男性 :
「そこまで調べてるならわかってるんだろうが、確かに俺は20年前、あの神社に友達と行った」
そしてまた黙る。
[メイン] 宝月茜 : 「申し訳ないんですけど……手帳は、読ませていただきました」
[メイン] 男性 : 「そうか」
[メイン] 宝月茜 : 「自分の言うことを誰にも信じてもらえないこと……苦しい気持ちは分かります。記憶の底に、封じたいくらいに……」
[メイン] 宝月茜 : 「そして。そのことを掘り出されることが、とてつもない痛みを伴うのもです」
[メイン] 宝月茜 : 「……でも、同じくらいの痛みを抱えている人を、あたしたちは見ちゃったんです」
[メイン]
宝月茜 :
「誰からも忘れられて、ずっとあの神社で待っていたあの子!
あの子は、あなたのことをずっと覚えていたんです。それで、あたしたちに唯一の助けだって教えてくれて!」
[メイン] 宝月茜 : 「あの子を助けるためには、あなたの手が必要なんです!お願いします……!!」
[メイン] 宝月茜 : 深く頭を下げて頼み込む。
[メイン] 男性 : 茜の言葉に逡巡したような態度を見せるが、やがて意を決したように口を開く。
[メイン] 男性 : 「…20年前の祭りの日、ホタルを探して小川沿いに進んだら、いつも大岩に塞がれている洞穴が開いていたんだ」
[メイン] 男性 : 「肝試し気分で面白がってあいつは中に入っていった。そして何かを踏んだらしい」
[メイン] 宝月茜 : 「……!」
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 「………」
[メイン] ロジャー・スミス : 「……」
[メイン] 男性 : 「…何かを確認しようと手を離した一瞬であいつは闇の中に飲まれていったんだ」
[メイン] 男性 : 「奥で悲鳴が聞こえたよ。でも俺は中には入れなかった。かっこ悪いけど、怖かったんだ」
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : ……当たり前だ、子どもだもんな。
[メイン]
銭形 次子(ぜにがた つぎこ) :
「……ありがとう、もう、思い出さなくて大丈夫
勇気を振り絞ってくれたことに、あたしは敬意を示すよ」
[メイン] 男性 : 「いいよ。俺以外にもあいつのこと覚えてる人がいたみたいだし」
[メイン] 男性 : 「それで、なんであんたたちがあいつのことを知ってるか知らないが、聞きたいことはこれだけか?」
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 首を横に振る。
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 「─────あの子は、待っているよ」
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 今も、あの神社で。
[メイン] 男性 : 「…俺は神社へは行かない。あいつに会わせる顔がない」
[メイン]
男性 :
心理学を振らなくてもわかるだろう。
間島の声は震えている。必死に涙をこらえるかのように。
[メイン] 宝月茜 : 「……間島さん」
[メイン] 男性 : ゆっくりと茜の方に顔を向ける。
[メイン] 宝月茜 : 「あたしたちが、あなたのことをどういう風にあの子から聞いたか……わかりますか?」
[メイン] 男性 : 「さっきからあの子あの子って言うけど、もうあいつは…」
[メイン] 宝月茜 : 「います」
[メイン] 宝月茜 : 「証明なんてことは出来ませんけど、この目で見たって何度でも証言できます」
[メイン]
宝月茜 :
「……間島さんのこと。友達って、言ってたんですよ?
何十年も覚え続けて……」
[メイン] 男性 : 「あいつ…俺は見捨てたのに…」
[メイン]
宝月茜 :
「事件って、当事者の目からはよく見えないものなんです。
間島さんがずっと後悔するようなことでも……」
[メイン] 宝月茜 : 「あの子にとってはそうじゃなかったかもしれません。確かめて、決着を付けてみませんか」
[メイン] 宝月茜 : 「……あの子だけじゃなく、間島さんのためにも!」
[メイン]
宝月茜 :
そう言って笑いかけてみせる。
……まあ、根拠とかは無くて、全部自分の体験から言ってるだけなんだけど。
[メイン] 男性 : 「…俺、会いに行ってもいいのかな」
[メイン]
男性 :
「あんたが言うように、俺はずっと後悔していて」
ぎゅっと手帳を握りしめる。
[メイン] 男性 : 「ずっと、あいつを探していて、謝りたくて…」
[メイン] 宝月茜 : 「会えます。会いにいけます。会う資格がないなんてあり得ないです!」
[メイン]
宝月茜 :
「昔、お姉ちゃんが言っていたのを聞いたことがあります。
『人は二度死ぬ』──命を失った時。そして、忘れられたその時です」
[メイン] 宝月茜 : 「それなら。ずっとあの子を覚えていた間島さんは、一人で苦しみながら……あの子の命をずっと守り続けていたんですから」
[メイン] 男性 : 「………」
[メイン] 男性 : 「本当に、そうなのか?」
[メイン] 男性 : 「俺が忘れなかったから、あいつは…''灯里''は…」
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 「─────その名前を伝えるのは、あたし達じゃない」
[メイン]
銭形 次子(ぜにがた つぎこ) :
「慧さん、あの子は……自分を忘れてしまったがために
ずっと……20年間も、神社に縛られている
……解放できるのは、アンタしかいない」
[メイン] 男性 : 「…俺しかいない、か」
[メイン] 男性 : 顔を手で覆い大きく息を吐き
[メイン] 男性 : 「そこまで言われちゃ、行かなくちゃな」
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 男の決意を祝福するように、ニッ、と笑う。
[メイン] 男性 : 「多分あいつも、そのためにあんたたちを寄越したんだろうし」
[メイン]
銭形 次子(ぜにがた つぎこ) :
「きっと、そうだろうね
─────ご同行、お願いするよ」
[メイン]
男性 :
「ああ」
コクリと頷く。
[メイン]
宝月茜 :
「警察にそれ言われたら、間島さん怖いと思いますよ」
間島さんの言葉に、笑顔になりつつ。
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 「えっ!?」
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 気の抜けたような声が出る。
[メイン] 宝月茜 : ご同行お願いしますって、犯罪者を連行するとき以外に聞かないしなあ……
[メイン]
ロジャー・スミス :
「ああそれは…違いないな」
茜のその言葉に少し笑い、車の扉を開ける
[メイン] 男性 : その様子を見て、少し笑いながら、小さく「ありがとう」と漏らした。
[メイン] GM : ロジャーの車に乗り込み、神社へ向かいます
[メイン]
GM :
夕方、空がオレンジ色の時間。
探索者たちが訪れるも、そこに少女の姿はない。
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 「……………」
[メイン] 宝月茜 : 「あれ、おかしいですね?この時間には待っているって言っていましたよね?」
[メイン] ロジャー・スミス : 「……」
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 「……ああ。……なんだか、とても嫌な予感がする」
[メイン] 男性 : 3人の様子をいぶかしげに眺める。
[メイン]
銭形 次子(ぜにがた つぎこ) :
「慧さん、灯里ちゃんがいなくなってしまった原因となった場所
……案内、お願いできるかな」
[メイン]
銭形 次子(ぜにがた つぎこ) :
真剣な表情で、そう告げる。
次子の顔に、夕日の色が差し込み、その半分に影が作られる。
[メイン] 男性 : 「…だめだ。あそこには恐ろしい怪物がいる。あんたたちが危険だ」
[メイン]
銭形 次子(ぜにがた つぎこ) :
「警察、舐めんなって話よ」
ニヤリと笑う。
[メイン] 宝月茜 : 「怪……物」
[メイン]
宝月茜 :
ふと、頭によぎる……
噂にならない、もう一つ御伽噺。地底の《怪物》。
[メイン] 宝月茜 : そして、灯里さんの《忠告》。
[メイン] 宝月茜 : 「……少し気になることが出来ました。皆さん、先に行っていていただけませんか?」
[メイン]
銭形 次子(ぜにがた つぎこ) :
「………?おう!わかったけど……
まぁ、茜なら……もう心配することは、ないわな」
へらりと笑い。
[メイン] 宝月茜 : 「出来るだけすぐに行きます。気にしすぎだったらいいんですけどね……」
[メイン] ロジャー・スミス : 「……わかった」
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : こくりと頷き、慧の案内に従い、洞窟のある方へと足を進める。
[メイン] ロジャー・スミス : 洞窟へ
[メイン]
男性 :
「………」
黙って後に続く。
[メイン] GM : 探索者たちが小川に沿ってのぼっていくと、洞の前にたどり着きます。
[メイン] GM : そして、大きな岩が横にずれ、洞の中に入れるようになっている。
[メイン] 男性 : 「……20年前と、一緒だ」
[メイン]
銭形 次子(ぜにがた つぎこ) :
「………こりゃあ、へへ、すげぇや」
冷や汗が頬を伝う。
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 「……なんつーか、圧を、感じるな」
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 拳銃を抜く。
[メイン] ロジャー・スミス : 周囲を警戒しながら進む
[メイン] GM : 次子とロジャーは<聞き耳>どうぞ!
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : CCB<=95 判定【聞き耳】 (1D100<=95) > 95 > 成功
[メイン] ロジャー・スミス : CCB<=90 ききみみ (1D100<=90) > 97 > 致命的失敗
[メイン]
GM :
次子は洞の奥から絞り出すような少女のうめき声とバリバリぐちゃぐちゃという音が聞こえてきます。
いやでも悪夢を思い出すだろう。SANc(1/1d3)
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : CCB<=67 【SANチェック】 (1D100<=67) > 44 > 成功
[メイン] system : [ 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) ] SAN : 67 → 66
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 「……ッッ!!!!」
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 「この声……不快な、音ッ……!!」
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 「ロジャー!!奥へ急ごうッ!!!」
[メイン] ロジャー・スミス : 「……!」
[メイン]
銭形 次子(ぜにがた つぎこ) :
安全装置を外した拳銃をしっかり、両手で構え。
[メイン] ロジャー・スミス : その様子を見て走り出す
[メイン] 化物 : 洞穴の中に進むと芋虫のような体に触手の生えた怪物に少女が襲われている。SANc(1/1d10)
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : CCB<=66 【SANチェック】 (1D100<=66) > 52 > 成功
[メイン] system : [ 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) ] SAN : 66 → 65
[メイン] ロジャー・スミス : CCB<=67 (1D100<=67) > 97 > 致命的失敗
[メイン] ロジャー・スミス : 1d10 (1D10) > 4
[メイン] system : [ ロジャー・スミス ] SAN : 67 → 63
[メイン]
銭形 次子(ぜにがた つぎこ) :
「なッ………!?!」
それを見た次子は、唖然とした。
この世あらざる者が、眼前に。まるで映画のようで、しかし質感はリアルで。
[メイン] 男性 : 間島は強制で狂気5:その場に釘付けになるような極度の恐怖症を発症
[メイン] ロジャー・スミス : 「……!!」
[メイン] 男性 : 「あ、ああああああ…」
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 「ッ……!慧さん……!!……しっかり!!」
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : CCB<=95 判定【精神分析】 (1D100<=95) > 8 > スペシャル
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 慧の背中に、気合を入れるように、思いっきり叩く。
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 「あの子とッ!!再会するんだろッ!!!」
[メイン]
男性 :
「ゴホッ!?」
大きく咳き込む。
[メイン]
男性 :
「そ、そうだった」
少女の方をしっかり見る。
[メイン]
銭形 次子(ぜにがた つぎこ) :
「……その意気だ!」
ニッ、と笑い。
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 「必ずあの子は、助けるッ……!少し後ろに下がっていてくれ!」
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : そうして照準を、怪物へ向ける。
[メイン] GM : では戦闘開始です
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 先制攻撃宣言
[メイン] GM : どうぞ!
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : CCB<=95 判定【拳銃】 (1D100<=95) > 24 > 成功
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 1d10 グロック17 9mmオートマチック ダメージ (1D10) > 1
[メイン] GM : ノーダメージですね
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : パァンッ!!!と、大きな音が洞窟内に響くも。
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 「なッ………!?」
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 「あ、あたしは……しっかりと狙いを定めた……!!」
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 「あの化物に、命中させたッ……!な、なのに、怯まないぞ……!?」
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 冷や汗は、止まらない、むしろ手汗が増す。
[メイン] ロジャー・スミス : 「どうなっている…!?」
[メイン]
銭形 次子(ぜにがた つぎこ) :
「わ、分からない……!!ロジャー!!
普通のやり方じゃ、アイツには攻撃が通らないみたいだ……!!」
[メイン] 化物 : 銃撃を意にも介さず少女を襲い続けている。
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : クソッ……!!クソクソクソ……!!!
[メイン] ロジャー・スミス : 「普通のやり方では無理…」
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : このままじゃ、あの子が……!!そんなのだけは、駄目だッ……!!!
[メイン] ロジャー・スミス : それなら、コイツの出番だ
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 「─────?」
[メイン] ロジャー・スミス : Big-O ShowTime!でビッグオー召喚!
[メイン] GM : どうぞ!
[メイン] ロジャー・スミス : CCB<=90 Big-O ShowTime! (1D100<=90) > 11 > スペシャル
[メイン] ロジャー・スミス : 「Big-O ShowTime!」
[メイン] ロジャー・スミス : 地を割り、現れるは
[メイン]
ビッグオー :
メガデウス
黒い機械巨人
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 「なっ……!?なんじゃこりゃあ……!?」
[メイン] ロジャー・スミス : そしていつのまにか彼は、それに乗り込んでいる
[メイン] ビッグオー : "CAST IN THE NAME OF GOD. YE NOT GUILTY."
[メイン]
銭形 次子(ぜにがた つぎこ) :
ごくりと、唾を飲み込む。
その大きな存在の、圧倒的存在に、次子は紡ぐ言葉が見当たらない。
[メイン] ロジャー・スミス : 化け物を捕らえ
[メイン] ロジャー・スミス : 拳を打ち込む
[メイン] GM : それじゃ2d10で
[メイン] ロジャー・スミス : 2d10 (2D10) > 11[8,3] > 11
[メイン] GM : 10ダメージですね
[メイン] 化物 : ビッグオーの拳を受け、少女を触手から放してしまう。
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 「!!! や、やったか………!?」
[メイン] 化物 : そしてその触手は、探索者たちの方へ向かう。
[メイン] ロジャー・スミス : 「何っ!?これでもまだ生きているのか!?」
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 「……っとぉ……!?まじかよアイツ……!?まだピンピンしてやがる!?」
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 「おいおいおいおい!!こっちに向かってくるぞッ!?」
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 崩落する洞窟内から迫り来る、大きな物量。
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 「まずい………!?コイツは、どうしたらいいんだ……!?」
[メイン]
銭形 次子(ぜにがた つぎこ) :
銃を固く握り締めながらも、辺りを囲み始める触手に
目を忙しなく動かし、接近を許さないようにしながらも。
[メイン]
銭形 次子(ぜにがた つぎこ) :
"逆転"の一手を探そうと思考を巡らす中、無慈悲にも……
─────巨大な触手の群れが、周囲を覆い尽くさんとした時。
[メイン] : 触手を薙ぎ払うように、大量の水が──
[メイン]
:
[メイン] : 時間は少し巻き戻る。
[メイン] 宝月茜 : 「はぁ……はぁ……!」
[メイン] 宝月茜 : 熱い息が口から漏れる。
[メイン] 宝月茜 : 「揺れてる……やっぱり、何かが起こってるんだ……!」
[メイン] 宝月茜 : 祠の入り口で、ぜえぜえと息をつく茜。
[メイン]
宝月茜 :
右手に提げるのは、大きな桶。
全ての状況が指し示す、逆転の一手。
[メイン] 宝月茜 : 「急がなきゃ……!」
[メイン] 宝月茜 : 祠の中に足を踏み出し、駈け出し──
[メイン] 宝月茜 : その瞬間、一際大きな揺れが。
[メイン] 宝月茜 : 「…………っ!?」
[メイン] 宝月茜 : 桶の中を守ろうとして、そして。
[メイン] 宝月茜 : 足首が嫌な方に。
[メイン] 宝月茜 : 「い、いっづぅ……!?」
[メイン] 宝月茜 : か、完全に捻った……!?こんな時に……!?
[メイン]
宝月茜 :
それでも足を引き摺って、崩れていく祠の奥に足を踏み入れて。
だって、中には三人がいるはずだから!
[メイン]
宝月茜 :
──進んでいって奥から激しい音が聞こえる。
でも、この足じゃ間に合わない……!
[メイン]
宝月茜 :
何か……何かないの!?
あと一歩なのに、足りない!
その一歩を埋めてくれる、最後に一欠片……!逆転の一ピースが……!
[メイン] 男性 : あいつを助けなきゃと思っていたが、化物に怯え、そして洞が崩落するのを目の当たりにして真っ先に外に向かっていた。
[メイン] 男性 : 背後を気にしながら進んでいると、反対方向からチャプチャプと水の音が聞こえる。
[メイン] 男性 : その方向に目を向けると、桶を持った茜がいた。
[メイン] 男性 : 「な、なにをやっているんだ!?」
[メイン] 男性 : 「早く逃げろ!巻き込まれるぞ!」
[メイン]
宝月茜 :
「ま、間島さん……!」
顔を上げ。
[メイン]
宝月茜 :
「どの道……もう。に、逃げられなさそうです。ははは……」
腫れた足首を見せる。
[メイン] 男性 : その様子を見て肩を貸そうとする。
[メイン]
宝月茜 :
「……間島さん。」
貸される肩を手で押して。
真剣な目で、間島さんのことを見る。
[メイン]
男性 :
「…な!?」
困惑した顔で、茜の方に目を向ける。
[メイン]
宝月茜 :
「これは、すごく勝手で卑怯なお願いです。だから、このまま逃げて下さってもいいんです。ですが…………
もし。あなたがあたしを信じてくれるなら。そして」
[メイン] 宝月茜 : 「こうするように言ってくれた、灯里さんを信じるなら」
[メイン] 宝月茜 : 「お願いです……。この桶を持って、祠の奥へ……!」
[メイン]
宝月茜 :
両手で桶を差し出す。
このまま逃げる気はないという断固とした態度とともに。
[メイン] 男性 : その真剣な表情を見て、肩を貸すのをやめて立ち上がる。
[メイン] 男性 : 「あの2人もだけど、あんたもあんただ」
[メイン] 男性 : 「もっと自分の身も心配しろよ!」
[メイン] 男性 : そう言いながらも桶を受け取り
[メイン] 宝月茜 : 「……!」
[メイン] 男性 : 「これをどうすればいいんだ?」
[メイン] 宝月茜 : 「ありがとうございます──! それは、恐らく──」
[メイン] 男性 :
[メイン] 男性 : 1d100<=25 投擲 (1D100<=25) > 52 > 失敗
[メイン] 男性 : がむしゃらに投げた桶は大きく的を外すが、広がった大量の水は化物にかかる。
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 「─────っ!?……今のは……水……?」
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 振り返ると、そこには桶を持つ慧の姿が。
[メイン] 化物 : 「GYAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!????」
[メイン] 化物 : 水がかかると、化物はうめき声をあげ、力なく倒れる。
[メイン]
銭形 次子(ぜにがた つぎこ) :
怪物の金切り声が反響する。
一瞬、体をビクつかせるも、眉を細め、倒れる巨体へ視線を。
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 「……そ、そうか……!アイツは水が……弱点!」
[メイン]
銭形 次子(ぜにがた つぎこ) :
「すごい!よくやったじゃん!慧さん!」
ニッ、と笑い。
[メイン]
男性 :
「こ、これで良かったのか?」
悲鳴を上げる化物を見ながら。
[メイン]
銭形 次子(ぜにがた つぎこ) :
「………ああ、アイツは、見張っておくよ
それに、慧さん─────まだ、やることは終わっちゃいないよ」
[メイン] 少女 : 化物から逃れた少女は、あなた達に助けを求めるように手を伸ばす。
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : そう言い、親指をくいっ、と。
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 少女の方へ。
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 「……20年間、ずっと待っていたんだ」
[メイン] ロジャー・スミス : 「化け物と戦ってくれた後に言うのもなんだが…これは君がやるべきことだしな」
[メイン]
男性 :
「……っ!」
何も言わずに、少女に駆け寄る。
[メイン]
銭形 次子(ぜにがた つぎこ) :
その姿を見て、静かに笑い。
ロジャーに、行こうか、と。
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 踵を返し、出口へと歩を進め……。
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 「………んっ、あ、茜……?」
[メイン] ロジャー・スミス : ビッグオーを洞窟の支えに置き、その場を後に…
[メイン]
宝月茜 :
壁に背中を預けて荒い息をついている。
足首はもう紫色だ。
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 「………なるほどね、茜が、バトンを」
[メイン]
宝月茜 :
「あ……銭形さん、ロジャーさん……」
少し、ひきつった笑顔を浮かべる。
[メイン] ロジャー・スミス : 「酷い怪我だ…早く病院にいこう」
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 背中と膝へ手を入れ、茜の体を持ち上げる。
[メイン] 宝月茜 : 銭形さんの言葉にこくりと頷き。
[メイン] 宝月茜 : 「あわっ」
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 「そうだね、もうあたし達の役目はこれで終わりだから、ね」
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 「………まぁ、なんだ」
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 視線を少しキョロキョロとさせながら、頬を朱に軽く染め。
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 改めて、茜を見やり。
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 「……結局、茜がいなかったら、どうなっていたか、分からなかった」
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 「ありがとう、茜」
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 優しく、微笑む。
[メイン] 宝月茜 : ちょ、ちょっとこの態勢は恥ずかしいんですけど……?
[メイン] 宝月茜 : 「い、いえ。お二人も今こうして、あたしを助けてくれましたから」
[メイン]
宝月茜 :
「お互い、約束守れましたね。
守る、って」
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : あ、あはは。と照れ笑い。
[メイン]
ロジャー・スミス :
「……ああ、そうだったな」
その言葉に優しく微笑む
[メイン] ロジャー・スミス : 車にのり、彼女を最寄りの医者まで運ぶ
[メイン] ロジャー・スミス : かくして私達のホタル祭は奇妙な話と二人の友情で幕を閉じる
[メイン] ロジャー・スミス : そして
[メイン] ロジャー・スミス : 今年のホタルは……
[メイン] ロジャー・スミス :
[メイン] 男性 : 少女を抱きかかえ、小川まで戻る。
[メイン]
男性 :
「はぁっ、はぁっ…」
荒い息を整えつつ周囲を見るが、3人の姿はない。
[メイン] 男性 : 「あいつら、どこに…」
[メイン] 少女 : 「…あの」
[メイン] 少女 : 少女が男性に話しかける。
[メイン]
少女 :
「どこのどなたが存じませんが、助けて頂いてありがとうございます」
ぺこりとお辞儀をして。
[メイン] 男性 : 「どこのどなたか…」
[メイン] 男性 : 「そうだよな…20年経ってるもんな」
[メイン]
男性 :
「俺のこと覚えてるか…灯里」
まっすぐに少女を見て、優しくその名を呼ぶ。
[メイン]
灯里 :
「…え?」
驚いたような顔をして顔で、男性の方を見る。
[メイン] 灯里 : すると少女の体が光り始めます。
[メイン]
灯里 :
「そうだ……私の名前、灯里って言うんだった」
噛みしめるように灯里灯里と自分の名前を反芻する。
[メイン] 灯里 : 「私も思い出したよ。慧、覚えていてくれてありがとう」
[メイン]
間島慧 :
「…なんで思い出すんだよ。かっこつかねぇじゃん」
過去の自分を思い出し、顔が曇る。
[メイン] 灯里 : 「そんなことないよ。だって慧が覚えてくれていたから、私はずっと存在していられたんだよ」
[メイン] 間島慧 : その言葉で、茜に言われたことを思い出す。
[メイン]
間島慧 :
「…本当だったんだな」
ぽつりと呟く。
[メイン] 間島慧 : そのまま告白する。
[メイン] 間島慧 : 「…俺さ、灯里が消えたからも一人で探し続けてたんだ。でも、日を追うごとに周りがどんどん灯里のことを忘れていって」
[メイン] 間島慧 : 「俺も灯里は俺の想像の産物で、本当はいないんじゃないかって思ってた」
[メイン] 間島慧 : 「でも、あいつらが思い出させてくれたんだ」
[メイン] 間島慧 : 「だからさ、感謝するならあいつらにしてやってくれ」
[メイン] 間島慧 : 「俺の背中を押してくれたのもあいつらだしさ」
[メイン] 灯里 : 「あいつら…」
[メイン] 灯里 : 次子、茜、ロジャーの顔が浮かぶ。
[メイン] 灯里 : 「あの方たちが、慧を、そして私の名前を見つけてくれたんですね」
[メイン] 間島慧 : コクリと頷く。
[メイン] 灯里 : 「…私にはもう時間がないと思うから、慧、あなたに伝えてもらっていい?」
[メイン] 間島慧 : 「ああ。俺からも感謝をしてもし足りないくらいだからな」
[メイン] 灯里 : ありがとう。とうなずき
[メイン] 灯里 : 「皆さん。本当にありがとうございました。私はようやく怪物から解放されます」
[メイン] 灯里 : 「もし嫌な思い出になるのだったら、構わず私のことは忘れてください」
[メイン] 灯里 : そう告げると、灯里の体がホタルのように光の粒になっていき、目からこぼれる涙の一粒一粒も光になって消えていく。
[メイン] 間島慧 : もうすぐ灯里の頭が消えようというところで間島が叫びます。
[メイン] 間島慧 : 「俺はっ……!おまえのこと一生忘れねえからっ!!他の全員が忘れちまっても、絶対、絶対に忘れねえからっ!!!」
[メイン] : 涙を流しながら叫ぶ声に応える声はありません。
[メイン] 間島慧 : 「あか…り…」
[メイン] 灯里 : 完全に消えてしまう前、灯里が嬉しそうに笑ったように見えた気がした。
[メイン] : 間島の目には20年以上前のホタルが大量に飛ぶ様子が映し出されているだろう。
[メイン] : そして、病院に向かう探索者たちの前にも、一匹のホタルがゆらゆらと空へ飛んで行く姿が映ったことでしょう。
[メイン] :
[メイン] : 「人は2度死ぬ」と誰かが言った。
[メイン] : 一度目は肉体的な死。
[メイン] : 二度目は存在を忘れられたとき。
[メイン] : 探索者や間島が死ぬときまで、灯里が二度目の死を迎えることはないでしょう。
[メイン] :
[メイン] :
[メイン] : 神社の川には相変わらず水はほとんど流れていません。
[メイン] : しかしあの日の後、なぜか川のほとりにたくさんの勿忘草(わすれなぐさ)が咲くようになったのです。
[メイン] : 可愛らしい青い花が一面に咲いています。
[メイン] : これは灯里が残した何かのメッセージでしょうか。
[メイン] : 勿忘草の花言葉ですか?
[メイン] :
[メイン] : 「私を忘れないで」
[メイン] :
[メイン] : ですよ。
[メイン] :
[メイン] :
[メイン] :
[メイン]
GM :
シャンクトゥルフ
「勿忘草~ワスレナグサ~」
[メイン] GM : シナリオクリア:幸せな死
[メイン] GM :
[メイン] GM :
[メイン] GM :
[メイン] GM : 宴ですわ~!!!
[メイン] ロジャー・スミス : 宴だァ~~~~!!
[メイン] 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) : 宴だァ~~~~~~~~!!!
[メイン] 宝月茜 : 宴ですァ~~~~~~!!!!
[メイン] GM : 成功報酬:SAN値回復(2d6)、成長判定
[雑談] system : [ 銭形 次子(ぜにがた つぎこ) ] SAN : 65 → 71
[雑談] system : [ ロジャー・スミス ] SAN : 63 → 69
[メイン] system : [ 宝月茜 ] SAN : 46 → 48